情報処理技術者試験のすすめ

会社の報奨金制度に含まれているなどの理由で、情報処理技術者試験を受けてみようという方もいらっしゃるかも知れません。私も40歳の夏に受験を思い立ち、以後5年間、毎年何かしらの試験を受けています。今回は情報処理技術者試験の受験をおすすめする理由と試験の概要をご紹介します。

受験をおすすめする理由

私が受験を始めたきっかけ

私が情報処理技術者試験をはじめて受験したのは、41歳の時でした。理由は以下の2点です。ただ、最初の受験をして以降、別の理由で毎年受け続けることになりました。

・ なかなか給料が上がらないので報奨金を貰おうと思った
・ 社内で評価が得やすいと思った

もともと会社に報奨金制度があることも、その中に情報処理技術者試験が入っていることも知っていました。きっかけは、同僚と飲みながら「給料上がりませんね~」と愚痴っている時に、 情報処理技術者試験に受かれば 報奨金が貰えるという話が出たからです。その少し後の社内面談の席で特に根拠もなく「管理職になってから技術の勉強してないでしょ?」と言われたことで、なるほどそういう評価なのかと火がつき、勢いで受験することにしました。

おすすめする理由

翌年春に情報セキュリティスペシャリスト試験(現:情報処理安全確保支援士試験 )を受験し運よく合格しました。報奨金は貰えましたし、私の会社の場合は保有資格が合格年度と共に社内のデータベースに登録されるので、勉強している感じも醸し出せたと思います。

ただ、それ以上に大学受験以来の試験会場の雰囲気が懐かしくも新鮮で、受けてよかったと思いました。情報処理技術者試験は受験者の平均年齢が30代なのですが、自分より若い人たちが頑張っている姿や試験中のほどよい緊張感に刺激を受け、年に一度くらいはこの感覚を味わっておこうと感じました。

同じ目標をもった人が集まる場では、日常生活ではなかなか味わえない刺激を得ることができます。合否に関わらず終わった後の達成感や合格発表までのわくわく感を味わうこともできますし。情報処理技術者試験に限らず、「試験」に挑戦してみるのはおススメです!

情報処理技術者試験とは

情報処理技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する経済産業省認定の国家試験です。試験の区分がいくつかあるのですが、区分によって毎年春(4月)か秋(10月)または両方に試験が開催されます。試験日は日曜日で、試験会場は全国に設置されます。

IT系の試験の中ではもっともメジャーな試験ですので、会社の報奨金制度の対象になっていることも多いと思われます。難易度の低い基本情報技術者試験の場合、受験者の平均年齢は26.5歳で合格率25%です。リクナビNEXTの記事によると報奨金の平均額は 28,259 円のようですので、30,000円の会社が多いのでしょうか。

 合格率平均年齢報奨金
基本情報技術者25.6%25.81~3万円
応用情報技術者23.1%30.93~5万円
情報処理安全確保支援士17.7%38.75~10万円
ITストラテジスト14.3%41.110~15万円
システムアーキテクト12.6%38.25~10万円
プロジェクトマネージャ13.2%39.910~15万円
ネットワーク15.4%35.95~10万円
データベース13.9%34.85~10万円
エンベデッドシステム17.8%37.35~10万円
ITサービスマネージャ14.3%41.85~10万円
システム監査技術者14.4%42.610~15万円

・合格率および平均年齢(平成30年度の受験者)は IPA のサイトから引用
・報奨金はネット上の情報や筆者ヒアリングに基づく想定金額

難易度は、基本情報⇒応用情報⇒その他(高度試験)という順ですが、 国家試験だけあって過去問が公開されていますので、問題を見て受験する区分を決めることができます。高度試験の中では情報処理安全確保支援士の難易度がやや易しく思われるのと、唯一春と秋の両方で受験できるので最初の受験におすすめです。

秋の試験の出願受付は少し先ですが、思い立ったら吉日。参考書を購入して準備を始めてみてはいかがでしょうか。翔泳社の「情報処理教科」シリーズが定番のようで、私は受験する区分を決めたら最初にこのシリーズを買っています。

私が受験したそれぞれの区分の詳細情報や勉強方法については、また後日ご紹介します。



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