出張用スーツケースの選び方

海外出張用のスーツケース、どのようなものを買ったらいいのか迷いますよね。今回は出張用のスーツケースの選び方をご紹介します。

機内持ち込みサイズがおすすめ

海外出張ではバゲッジロストをとにかく避けるという観点から、手荷物はカウンターで預けずに、すべての荷物を機内に持ち込むことをおすすめします。スーツケースも「機内持ち込み対応サイズ」「キャリーオン」などと呼ばれるものを選んでください。

1週間までの出張であれば、このサイズのスーツケースでも十分対応できると思います。お土産などで荷物が増える場合には、折り畳みのダッフルバックなどを持って行き、帰りだけスーツケースを預けるという方法もあります。

機内に持ち込めるスーツケースのサイズは、JAL と ANA は同条件です。3辺合計が115cm以内かつ、3辺がそれぞれ 55cm、40cm、25cm以内。海外のエアラインで厳しめな条件のところは以下のとおり。これらの条件に収まるサイズものを選べば、どこに出張に行くときもスーツケースと一緒に安心して移動ができるようになります。

JAL・ANA(国際線)55 x 40 x 25 cm( 合計115cm)
ユナイテッド航空56 x 35 x 22 cm
ルフトハンザドイツ航空55 x 40 x 23 cm
エールフランス航空
KLMオランダ航空
55 x 35 x 25 cm
大韓航空・アシアナ航空55 x 40 x 20cm (合計115cm)

サイズ以外のポイント

サイズ以外にもスーツケースを選ぶ際のポイントがいくつかあります。購入の際の参考にしてください。 また、サイズや色のイメージや操作感などは現物を見ないと分かりにくかったりしますので、できれば購入前に店舗などでの現物をご覧になることをおすすめします。

ハードタイプとソフトタイプ

本体の材質です。金属やプラスチック樹脂で作られているハードタイプと、ナイロンやポリエステルなどで作られているソフトタイプがあります。一般的な特徴を簡単に比較すると以下のようになります。

 ハードタイプソフトタイプ
外部からの衝撃強い弱い
重さ重い軽い
中身の出し入れ全部開かないと無理一部だけ開ける
ポケット無いか少ないあることが多い

どっちかを選べと言われれば、出張用にはソフトタイプかなと思いますが、最近はハードタイプを使われている方も多いように感じます。ソフトタイプはビジネス寄りのデザインのものが多いので、 プライベートでも使おうと考えるとハードタイプの方が良いかも知れませんね。

鍵のタイプ

スーツケースのロックは、鍵で開けるものとダイヤルを合わせて開けるものの2種類があります。私は鍵の管理が面倒なので絶対にダイヤル式を選ぶのですが、選べる商品の選択肢は限定されます。ファスナータイプのスーツケースの場合、鍵の形状によっては自分で南京錠取り付けることも可能です。最近はほどんど対応していますが、TSAロックに対応していることも確認しましょう。

キャスター

キャスターが2つのタイプと4つのタイプがあります。私はそれほどこだわりませんが、二輪タイプは移動時にスーツケースを傾ける必要があり、進む方向が限られるため、四輪の方が取り回しはいいです。四輪キャスターの場合には、キャスターの車輪をロックできるストッパー機能がついていると電車やバスでの移動時に便利です。

静粛性も非常にポイントなのですが、中身が入っていない状態と満杯の状態では条件が違いますし、キャスターの音が一番気になるアスファルトでの確認は現実的ではないなど、事前確認がなかなか難しいところです。ネットのレビューなどを参考にしながら判断しましょう。

おすすめのスーツケース

上記のポイントを踏まえて、おすすめのスーツケースをいくつかピックアップしてみました。

エース ace. リップルZ

サイズ: 54 x 35 x 24(合計 114)cm
ハードタイプ、ダイヤル式ロック、ストッパー付き

国内最大手の鞄メーカー、エースの中で比較的リーゾナブルな「ace.」というブランドのスーツケース。シンプルなデザインでビジネスにも使いやすいと思います。電車やバスでの移動時に便利なストッパー付きなのもポイント高いです。ロックはダイヤル式。

RIMOWA ESSENTIAL Cabin S

サイズ: 55 x 39 x 20(合計 114)cm
ハードタイプ、ダイヤル式ロック

日本でも大人気の RIMOWA のスーツケース。ラインナップが一新しましたが、以前は SALSA と呼ばれていた製品です。値段が少々お高めですが、それを誰でも知っているのでステータス感はあります。ただ、ユーザが非常に多いため他人と同じものは持ちたくないという方には向きません。

シンプルなデザインでビジネスにも普段使いにも対応できます。また、RIMOWA のキャリーインモデルは薄型で収納面積が広い形状をしているため、ガーメントに入れたスーツやジャケットが収納しやすいです。

AWAY The Carry-On

サイズ: 55 x 35 x 23(合計 113)cm
ハードタイプ、ダイヤル式ロック

アメリカの AWAY というメーカーのスーツケース。シンプルでかわいらしいフォルムで色も豊富。派手な機能はありませんが、洗濯物を収納するのに便利なラウンドリーバックや荷物を圧縮しやすい仕切り板、 脱着可能なモバイルバッテリー(オプション)など実用的な作りになっています。また、価格も比較的安いため人気が出そうです。

AWAY の製品にはなんとライフタイム保証が付いています。ただし、現在 AWAY の直販サイトは日本への配送に対応していないため、修理品についても日本への配送はできないと思われます。残念です。

保証や修理を含めて、まだ日本に代理店がないというのが難点ですが、その分誰も持っていない優越感はありますね。人と同じのは嫌だ!流行ものを一足先に使いたい!という方はアメリカ出張のついでにゲットしてはいかがでしょうか。

デザインが気に入ったという方は、外観や実用重視のコンセプトが似ている無印良品のスーツケースを選択するのもアリかも知れません。 残念ながらロックがダイヤル式でないので、今回のおすすめからは外れましたが、14,900円でストッパーが付いているのは破格です。

TUMI インターナショナル・エクスパンダブル・2ウィール・キャリーオン

サイズ: 56 x 35.5 x 23~28(合計 114.5)cm
ソフトタイプ、ダイヤル式ロック、二輪

TUMI のソフトタイプのスーツケースです。最大の特長は、その名のとおりエクスパンダブルなところ。本体の厚さを5cm拡張することができます。荷物は大体帰りの方が多いので、行きはバゲッジロストを避けるために機内に持ち込み、帰りは拡張したスーツケースに荷物をたくさん入れてカウンターで預けるという理想的な使い方が可能です。

また、外側にポケットがあったり、ガーメントが付いているためスーツが収納できたりとソフトケースならではの機能も充実しています。TUMI の製品保証は5年間です。

難点は少々値段が高いのと、各航空会社の規定サイズを微妙にオーバーしているところ。私はこれの旧モデルを使っていますが、日本発着便で何か言われたことはないものの、アメリカやヨーロッパでの乗継便ではターミナルで機内持ち込み NG となったケースがあります。心配性の方は避けた方がいいかも知れません。

少し安いハードタイプもあります。ハードタイプも拡張可能なのは素晴らしいです。



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